最後の来訪

旧アトリエへ。

ドアを開けて、

光が、においが、

やさしくて懐かしくて

 

 

最小限のモチーフを持ち込んで、写真に収めました。

たくさん撮りました。

 

カーテン越しの光を追いかけて、空も雲も真っさらにドラマチックで、谷川俊太郎的に表現するなら、贅沢に捨てている。

 

室内も窓の外も目が離せなくて、「魔法やな〜、すごい、魔法の部屋や〜」って、うれしくてね、隅々まで撮影してね、離れがたくて、最後は自撮りまでしたよ🤭

 

毎朝励ましをくれた愛の花、カタバミ。いつもの楠木の下で私を迎えてくれた。

イチョウはまだ青く、ムクゲの葉の形をはじめてのように眺めた。

中庭の柿は収穫されていなくて、柘榴もそのままになっていた。

 

17時を知らせる町の音色は赤蜻蛉。

また聴けるとは思っていなくて、流れることも忘れていて。

 

この家、この町が好きだったこと、

思い出させてくれてありがとう。

 

好きの記憶で終わらせてくれて、

ありがとう。